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2025年2月17日月曜日

尹 東柱 (ユン ドンジュ)

昨日、没後80年にもなる詩人に同志社大学が名誉博士号の学位を贈る贈呈式があり、私も参加してきました。韓国で国民的詩人とされる尹東柱は、日本が朝鮮を統治していた戦時中に在学していたところ、官憲から抗日独立運動への疑いを掛けられ、囚われた福岡の刑務所で獄死しました。
軍部による思想的弾圧があった戦前から戦中に掛けて、全ての日本国民が教育勅語の理念に従わされ、同志社もそれに追随する他、存続する術がなかったようです。今回の学位贈呈は、同志社の学長である小原克博・神学部教授が発案されたのですが、日本による戦争加害の歴史に向き合わない限り、責任ある未来の展望が描けないのではないかという思いを基に実現し、これからもそういった考え方を発展させながら、大学運営を行いたいということでした。
そういった考えを『自虐史観』と捉える人たちも多く存在するようですが、かつての戦争責任者を自国で裁けなかった結果、彼等が国の政治的・経済的な中心に居座り現在の日本に繋がっているような気がします。

修道女である日本人によって書かれた『森と魚と激戦地』という本があります。私は以前に読みましたが、あまりにも驚愕する内容で、これまで紹介しませんでした。戦前から現在まで、日本人がどのような悪行をしているかを、社名や個人名を明記して詳細に書かれています。日本人は素晴らしいのだと思っている方にこそ、読んでいただきたく思います。