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2020年3月13日金曜日

企画展 『花の器 8th』

今日は、李朝の小さな器を3点紹介致します。


胴径7cm、高さ5cmと、極小の堅手壺ですが、釉薬の抜けた部分が景色を作り、これだけ小さくてもなかなかの存在感があります。無疵完好です。


こちらも堅手の小瓶です。上記の極小壺とは仕入れが違ったのですが、これにも程良い釉抜けがあり、花写りが良いです。胴から底にかけてニュウがありますが、漆で止めてあるので、水漏れはございません。高さ9.9cm


石の小壺です。李朝の面取りした石壺はちょくちょく見掛けますが、このように口に縁がある壺は、花が似合います。口縁に欠けた部分があるのですが、この佇まいの魅力が、その疵をカバーできるでしょう。底径9.7cm、高さ9.2cm

2020年3月8日日曜日

企画展 『花の器 8th』

今日は、中国の小さな器を3点紹介致します。


まずは、戦国時代の印文陶小壺です。当店のブログで昨年掲載した、背の高いコップ型の印文陶小壺は時々見ますが、このように背の低いものは少ないようです。肉眼では分かりませんが、口縁に2ヶ所、ホツを直した形跡があり、無疵に見えます。胴径10.4cm、高さ6.2cm


こちらは、遼代緑釉小壺です。遼代の水瓶等はよく見掛けますが、今回の壺は珍しい形で、口の内側にも釉薬が掛けられた上手のものです。口縁に1ヶ所極小のホツがありますが、ほとんど目立ちません。胴径8.8cm、高さ10.6cm


最後は、発掘ものの漢代灰釉碗で、カセてはいますが、侘び寂び感のある景色です。無疵に見えるのですが、胴に直しがあるかもしれません。水を直接入れると、沁みてくるので、落としが必要です。口径10.2cm、高さ6.4cm

2020年3月3日火曜日

企画展 『花の器 8th』

今日は、金属でできた器を3点紹介致します。


まずは、中国の佐波理碗です。発掘ものですが、半分が土中に埋まっていたのでしょうか、上下半分ずつ、斜めに片身替えのようになっていて、上部には程良く緑青が出、とても良い景色を作り出しています。宋代頃のものでしょう。胴径16.7cm、高さ7.3cm


こちらは、鉄の香炉です。錆びた鉄味、そして胴に彫られた模様が美しく、花を生け易い大きさです。底径11.4cm、高さ8.8cm
この画像では表情を捉え難いので、本体だけの画像を下に載せます。





最後は、琉球錫の瓶子です。これがどこのものか私には分からなかったのですが、沖縄から出てきたそうです。沖縄では錫が産出されないので、琉球王府がマラッカや中国から材料を輸入して、祭祀用の器を作らせたのが琉球錫の始まりで、江戸時代から明治まで300年程の歴史を持つようです。普段よく見る錫製品とは違い、肌が荒れて独特の風合いがあります。画像でも確認できる凹み等、景色として受け入れられる程、魅力のある一品です。高さ14cm

2020年2月26日水曜日

企画展 『花の器 8th』

この春も、例年通り、花器展を下記の日程で開催致します。
今回は、小振りのものを多く用意しました。陶磁器以外に、金属製、木製、それにガラスものを含めて、150点以上展示しますので、花器にご興味のある方は、どうぞご来店下さい。お求めいただき易いものから優品・珍品までございますので、よろしくお願い致します。
なお、企画展終了まで、このブログで品をいくつか紹介していきますので、ご覧になって下さい。

2020年3月24日(火) ~ 4月5日(日)   12:00 ~ 18:00
会期中は無休で営業


渥美中壺
平安〜鎌倉時代の渥美中壺です。口縁にいくつかの欠けがありますが、口の形状がしっかりと残り、渥美の壺としては、状態の良い方でしょう。壺上部には、釉薬の掛かった痕に窯印が確認できます。分厚く作られているので、大きさの割に、ずっしりと重く、侘び寂び感たっぷりの渋い壺です。胴径19.5cm、高さ21.5cm

2020年2月19日水曜日

空薬莢に花を

小型薬莢はあまり見掛けないのですが、今日は味の良い2点を紹介致します。どちらも、落としを用意しました。


前所有者が、オランダで見つけた薬莢です。細長いフォルムに、きれいな古色が付いています。信管部が重いので、これだけ長いものでも、座りが良いです。長さ13.7cm


こちらは日本国内で見つかった薬莢ですが、日本のものかアメリカのものかは不明です。これには、緑青が主の古色が付いています。高さ11.5cm

2020年2月12日水曜日

道教木造供養者像



中国の道観 (道教寺院) に納められていた、明代の木造供養者像です。全体に摩耗がありますが、目鼻立ちがはっきりと確認でき、古色たっぷりで味良しです。高さ20.4cm

2020年2月5日水曜日

白磁中皿

私は白い皿が好きなので、その在庫がなくなれば、すぐに探したくなります。今日は、中国と朝鮮の白磁中皿を紹介致します。


これは、明末清初の白磁中皿です。昨年は、明代の白釉皿をブログで紹介しましたが、こちらは艶がある深皿で、状態が良く、高台に極小さなソゲがあるだけで、それ以外の疵はございません。直径16.5cm、高さ3.5cm


こちらは、李朝初期のもので、発掘伝世のようです。シミがありますが、全体に釉薬がしっかりと残って艶があり、無疵です。直径17cm