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2020年3月3日火曜日

企画展 『花の器 8th』

今日は、金属でできた器を3点紹介致します。


まずは、中国の佐波理碗です。発掘ものですが、半分が土中に埋まっていたのでしょうか、上下半分ずつ、斜めに片身替えのようになっていて、上部には程良く緑青が出、とても良い景色を作り出しています。宋代頃のものでしょう。胴径16.7cm、高さ7.3cm


こちらは、鉄の香炉です。錆びた鉄味、そして胴に彫られた模様が美しく、花を生け易い大きさです。底径11.4cm、高さ8.8cm
この画像では表情を捉え難いので、本体だけの画像を下に載せます。





最後は、琉球錫の瓶子です。これがどこのものか私には分からなかったのですが、沖縄から出てきたそうです。沖縄では錫が産出されないので、琉球王府がマラッカや中国から材料を輸入して、祭祀用の器を作らせたのが琉球錫の始まりで、江戸時代から明治まで300年程の歴史を持つようです。普段よく見る錫製品とは違い、肌が荒れて独特の風合いがあります。画像でも確認できる凹み等、景色として受け入れられる程、魅力のある一品です。高さ14cm