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2015年8月28日金曜日

『イスラーム国』  アブドルバーリ・アトワーン著  集英社インターナショナル刊

8月26日に出版されたばかりの本の紹介です。イギリス在住で、パレスチナ人ジャーナリストとしては最も有名なアブドルバーリ・アトワーン氏の著作を、私の友人が翻訳しました。著者の名前を聞いただけでは誰だか分からなかったのですが、本の表紙に載っていたご本人の写真を見て、中東問題を取り上げたBBCの番組でよくお見かけする方だと分かりました。文中には、読者に、真実にもっと近づいてほしいと願っているため、イスラーム国を擁護したり、逆に攻撃したりする論調から距離を置くことを心がけ、中立性を重んじると述べられています。イスラーム国をはじめとするアラブの諸事情を、歴史も含めて詳細に解説されていますので、中東の混乱が何故あるのかを理解し易いです。日本から遠く離れていても、我々の生活にも関連する地域のことですから、一読の価値があると思います。






Arab as it is (素顔のアラブ) 20

私がアラブ諸国に出かけた際には、古道具以外に古いポストカードも買いました。ただ、不思議なことに、北アフリカ以外では古いポストカードが見つからないのです。今日は、チュニジアのカードを掲載しますが、いずれも100年程前の写真でありながら、構図の良いものが多いです。


                         Carthage, TUNISIA 


                         Le Kef, TUNISIA


                        South part, TUNISIA


                         Kairouan, TUNISIA


                           Sfax, TUNISIA


                           Tunis, TUNISIA


                       La Grande Priere, TUNISIA


                         Le Kef, TUNISIA
 

2015年8月27日木曜日

小さな平瓶


7世紀頃に作られた須恵器、平瓶です。以前にも一度平瓶を紹介したことがありますが、今回は胴径13cm、高さ11.5cmと、小振りのものです。前回の平瓶と同じように、口が上向きに付いているため花を生け易く、こういった古い器には素朴な野の花が似合いますね。

2015年8月23日日曜日

舟越桂 私の中のスフィンクス  at 兵庫県立美術館

本展のポスター等をデザインされたお客さんから招待券をいただいたので、今日、兵庫県美まで行ってきました。舟越桂氏の1980年から現在までの作品を3期に分けて展示されていましたが、全ての彫刻の眼差しに作家の内面が反映されているようで、深みのある作品群でした。この展覧会は次の日曜日(30日)までですが、お時間のある方は、どうぞご覧になって下さい。



2015年8月20日木曜日

普賢菩薩

みなさま、お盆休みを楽しくお過ごしになられましたか。休日というのは、あっという間に時間が過ぎてしまいますね。
まだまだ暑い日が続きそうですが、熱中症には気をつけましょう。
さて今日は、高さ15.5cmと、小さな普賢菩薩を紹介致します。

作られた時代はそれほど古くはなさそうで、幕末~明治頃でしょうが、腕の良い仏師に彫られたようで、なかなかの出来映えです。木のものに関しては、トロトロ感が私の好みですが、今回のものは色目や彫りによる上品さに魅力を感じました。残念なことに、象に塗られた胡粉が少々剥げ、牙と光背が欠損していますが、光背なしの方が見栄えが良いように思えます。


彫りが分かるように、アップした画像です。

2015年8月15日土曜日

2015年 お盆

私は大阪生まれの大阪育ちですが、両親までは広島県出身なので、我家の墓は広島にあります。ということで、昨日まで墓参りに行ってきました。田舎道にある祠の中で、お地蔵さんの脇に、ご覧のような木の座像が椅子の上にお座りになっているのを発見。そんなに古くはないのでしょうが、すっかり枯れた木肌に可愛いお顔。一瞬、いや〜、欲しいなあなんて罰当たりなことを考えてしまいました。いやいや、それはいけないと煩悩を断ち切り、合掌!


これは、私の先祖の墓の一つですが、墓石の角が欠けているでしょ。その理由を若い頃に教えてもらったのですが、昔の博徒が博打をする際、墓石の欠片を懐に入れておくと勝運に恵まれると縁起をかついだのだそうです。私には、運が付くどころか、罰が当たるような気がするのですが。宝珠の天辺が欠けているのも、博徒によるものかもしれません。

2015年8月10日月曜日

夏期休暇初日

一昨日から、現代陶芸を扱う2軒のギャラリーで展覧会が開かれ、観たかった映画も同日に始まったので、昨日は早速それらを観てきました。それぞれを紹介致します。


映画『セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター
私が最も好きな報道写真家、セバスチャン・サルガドを題材に、かつて『ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ』も監督したヴィム・ヴェンダースが制作した映画です。紛争地や飢餓で苦しむ難民等を撮影してきたサルガドが、悲惨な状況を解決できない人間社会に幻滅し、生誕地であるブラジルの荒れ果てた大地を再生させた上、被写体も人間から自然へとシフトする様子を捉えたドキュメントです。大阪での上映が始まって2日目、それも日曜日だというのに、観客は定員の2割程でした。流行ものにはすぐに飛びつく日本人が多い中、自己と向き合う人が少ないという結果なのでしょうか。人間は、自然を破壊するばかりで、守らなければ生きていけないことを自覚できない愚かな生き物なのでしょうね。


懐旧の作家たち 展  at ギャラリー縄  2015年8月8日(土) - 15日(土)
ギャラリー縄の店主である尾崎さんが、40年以上も現代陶芸を扱ってこられた中、お付き合いのあった陶芸家が何人もお亡くなりになりました。この展覧会では、その方々の作品を懐かしみ、人柄を偲びたいとの思いで、10名以上の物故作家の作品を展示されています。


安永正臣 展  at wad craft apartment  2015年8月8日(土) - 16日(日)
先日、ブログで紹介しました安永さんの個展です。私は、こんな器を購入しました。
台湾で制作された焼〆の器です。見込みには指で白化粧が施されています。

2015年8月8日土曜日

夏季休暇

明日、8月9日より17日まで夏季休暇とさせていただきます。
毎年、盆休みには交通事故や水難事故が多発していますので、みなさまどうぞお気をつけて休暇をお楽しみ下さい。

先月に直木賞を受賞された、東山彰良さんの『流』を早速読みました。近年はノンフィクションしか読んでいなかったのですが、審査員全員の満票で選出されたということで、久々に小説を読み、その力量になるほどと感心しました。もう既にお読みになった方もいらっしゃるでしょうが、盆休みに読書でもと考えていらっしゃる方にはお勧めです。



2015年8月5日水曜日

安永正臣 展

以前に安永正臣さんの作品をブログで紹介したことがありますが、彼の個展が大阪南船場のギャラリーwad craft apartmentで開かれますので、現代陶芸にご興味のある方はどうぞご覧になって下さい。安永さんは、作品としてのオブジェと実用向けの器を同時進行で制作されています。私が安永さんの作品を初めて観たのが5、6年前で、まだ30才にも満たない若手新人でしたが、その頃から気にかけている陶芸家です。またギャラリーのオーナーである小林さんも安永さんと同年代ですが、20才代から若手陶芸家を紹介するためのティールーム兼ギャラリーを経営されていて、若手陶芸家のみなさんにとってはとても有難い存在だと思います。

会場住所: 大阪市中央区南船場4-9-2  桜ビル3F
期間: 2015年8月8日(土) - 8月16日(日)  12:00 - 19:00



この作品は、今年の5月に他のギャラリーで購入したものですが、ガラスの材料で作られています。