吉田堅治 oil on paper
この画家のことを全く知らなかったのですが、絵に一目惚れして入手しました。吉田堅治は、第二次世界大戦中に特攻隊に入隊するも、出撃前に終戦を迎え、まずは教員になって、その後、教員を辞して画家となった人物です。当初は風景画を描いていたものの、抽象画に転向し、命に関するテーマで終生描き続けたとのことです。存命の日本人画家としては初めて、大英博物館で個展を開催しています。この絵は1974年の作ですが、その前年に結婚したようで、脂の乗り切った時期に描かれたのでしょう。黒く塗り潰した中に、燃えたぎった魂が宿っているかのようです。そして、そこに光明を見るのか。インターネットで検索すると、経歴等が詳しく出てきますので、ご興味のある方は、どうぞ調べてみて下さい。リフレクションを防ぐため、前面のアクリル板を外して撮影しました。
フレームサイズ: 534x419mm、窓サイズ: 354x281mm
下は裏面の画像ですが、作家名と、絵のタイトルや当時の住所が書かれています。