至純天珠
中国の清代、200~300年程前に作られた至純天珠です。ジービーズと呼ばれるチベット辺りの古代護符が起源ですが、中世・近世になってもそれと同じようなフォルムの護符が作られています。お守りなので人気があるのでしょう、近年では、それらを真似た粗悪品がブラジル等で作られ、かなりの数が出回っているようです。今回のものは出来が良く、デザインはアイヌ文様と似ていますが、北海道では古い時代から大陸との交流があったようで、江戸中期のアイヌ玉は、アムール川流域の山丹人との交易で中国からもたらされたそうです。赤く染まった部分が見えますが、天寿に詳しい人の話ですと、徳を積んだ人が付けていると、そのような色が出るのだということです。私には、そのようなことが本当にあるのかどうかは分かりませんが、小降りであっても魅力のあるビーズです。
長さ3cm