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2025年1月3日金曜日

Seychelles

以前のブログで、かつて私が住んでいたセイシェル共和国をいずれ紹介すると書いていたものの、すっかりと忘れていました。その地での写真を掲載していきますが、初回は、古い墓地の写真です。セイシェルは人が住み始めて300年も経っていないのですが、それ以前は、海賊が上陸するような島々だったそうです。

セイシェルといえばヨーロッパの避暑地なので、美しい海や空の写真をご覧になりたい方がいらっしゃるでしょうが、私はそのような写真はほとんど撮っていないので、そういった写真をご覧になりたい方はインターネット上にたくさん掲載されていると思います。


この墓地ではセイシェルへの入植者だけが埋葬されています。最初はフランス領でしたので、フランス人の墓だったようです。18~19c頃の墓地で、街の中心部から歩いても僅か15分程の位置にあるのですが、私が何度か撮影した時は誰一人として訪れるのを見ませんでした。
墓の扉に穴が開いていますが、古い時代に盗掘された跡です。内部を覗くと、鉛製の棺桶が潰れて人骨が見えていました。


こちらの墓も穴が開けられており、やはり盗掘されたのでしょう。


入植者はクリスチャンだったので、クロスが多く見られます。セイシェルは最初がフランス領で、後にイギリス領になったため、現在でも国民の90%程がクリスチャンです。カソリックと英国教会の信者で構成されていますが、やはり先に入った宗教が強いようで、マジョリティはカソリックです。


墓には埋葬者の名前や年代が刻まれていますが、造られてから数百年経過しているため、このように朽ちた姿のものがほとんどです。


朽ちた部分に、どこかにあったと思われるクロスが乗せられています。私は時々この墓地を訪れましたが、乗せられたクロスの位置が変化していたりして、恐らく夜間は逢い引きの場となっているのでしょう。


墓の蓋が朽ちて割れたりしていますが、掃除等で訪れる人達がパーツをパズルのように合わせて修復したのだと思います。