木 X 仏像 (き と ぶつぞう) 展 at 大阪市立美術館 2017.4/8 - 6/4
お客さんに招待券をいただいたので、昨日、大阪市立美術館まで、木彫仏をテーマとした特別展を観に行きました。事前に見ていた、展覧会リーフレットに掲載の写真ではそれほど食指が動かなかったのですが、会場で実物を観ると、なかなか見応えがありました。同時期に、奈良国立博物館で快慶展が開かれているので、こちらの入館者は少ないのではとの予想に反し、意外と人が多く、みなさん熱心にご覧になっていた様子です。私の好みとしては、技巧的な中世のものよりも、素朴感のある飛鳥仏に惹かれました。
ただ、私の家の信仰が曹洞宗なので、現在、曹洞宗僧侶である一戸彰昇著の『曹洞宗の戦争』という本を読書中で、昭和の戦争では、曹洞宗だけではなく、ほとんどの宗派が日本の戦争に加担していた事実に幻滅を覚えていたところでした。殺生を良しとはしない僧侶までもが、日本軍による殺戮を擁護していた近代の歴史があるわけで、そのようなことを考えながらの仏像鑑賞となりました。
そんな歴史とは逆に、仏師達は、仏と対峙しながら、ひたすらに像を彫ったのでしょう。
お客さんに招待券をいただいたので、昨日、大阪市立美術館まで、木彫仏をテーマとした特別展を観に行きました。事前に見ていた、展覧会リーフレットに掲載の写真ではそれほど食指が動かなかったのですが、会場で実物を観ると、なかなか見応えがありました。同時期に、奈良国立博物館で快慶展が開かれているので、こちらの入館者は少ないのではとの予想に反し、意外と人が多く、みなさん熱心にご覧になっていた様子です。私の好みとしては、技巧的な中世のものよりも、素朴感のある飛鳥仏に惹かれました。
ただ、私の家の信仰が曹洞宗なので、現在、曹洞宗僧侶である一戸彰昇著の『曹洞宗の戦争』という本を読書中で、昭和の戦争では、曹洞宗だけではなく、ほとんどの宗派が日本の戦争に加担していた事実に幻滅を覚えていたところでした。殺生を良しとはしない僧侶までもが、日本軍による殺戮を擁護していた近代の歴史があるわけで、そのようなことを考えながらの仏像鑑賞となりました。
そんな歴史とは逆に、仏師達は、仏と対峙しながら、ひたすらに像を彫ったのでしょう。