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2018年7月1日日曜日

異質のガラス作品

私は、若い頃から、美しいと感じたものを色々と入手してきたのですが、同種の作品でも、自分自身の魅かれるタイプが全く違ったりしています。自分の中に、静と動の両面を持ち合わせているようで、過去には、自然環境に身を置きたいと、10年以上もアフリカに近い島国で生活してきた反面、元々遊び人気質なこともあり、新しいアートシーンを生み出すニューヨーク等にも興味がありました。まあ、住むなら、できるだけ静かな環境を選びたいのですが。
最近入手したガラス作品を眺めながら、自分の好みに基準があるのかと考えましたが、言葉で表現するのが難しく、心の琴線に触れるものを選ぶとしか説明できません。

今日は、全く違った作風のガラス作品を2点紹介致します。ただ、これらは私のコレクションであり、商品ではございません。


これは、現代ものを扱われているギャラリーwadで、最近入手した、高さが僅か6cmという極小瓶です。秋田県で制作されている熊谷峻さんの作品で、関西では初個展だったそうです。ガラスに土や鉱物を定着させるという、オリジナルの技法で作られたもので、どの方向から観ても、良い表情をしています。


こちらは、渡邊明さんの切子盃です。10年近く前に、ギャラリー縄のコレクション展で、陶磁器が並んでいた中に、たった1点だけこのガラス作品があり、美しくモダーンな佇まいに魅きつけられて購入しました。ただ、後日、渡邊さんの盃をもう1点欲しいとインターネットを通じて探したのですが、どの作品も美しいものの、購入したいと思うものは見つかりませんでした。渡邊さんは、京都大学で哲学を学ばれたそうで、何故か、哲学を学ばれた後、工芸作家になられた方が結構いらっしゃるようです。気に入って買ったのに、たまに眺めるだけで、まだ一度も使っていません。