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2025年3月30日日曜日

企画展 『花と酒 3rd』

今日は、統一新羅の器を2点紹介致します。


これまで新羅の壺を多く見てきましたが、このようなデザインで平べったい壺には初めてお目にかかりました。胴に巡らされた統一新羅独特の文様が素敵で、目立った疵もなく、直接水を張れます。胴径19cm、高さ9.3cm


こちらは鉢ですが、やはり胴に文様が巡らされ、口縁に一ヶ所ノミホツがあるだけで、直接水を張れます。口径13cm、高さ6cm

2025年3月27日木曜日

企画展 『花と酒 3rd』

今日は、白釉の品を3点紹介致します。


江戸時代の白丹波徳利です。ご覧の通り雨漏り痕がしっかりと残り、頻繁に使用されたことが窺えます。徳利としては少々大振りなので、花器として利用する方がベターかも知れません。胴径9.2cm、高さ21.7cm


こちらも白丹波ですが、雨漏り染みがあるものの、大正時代頃のものでしょう。低い円筒型で口縁に厚みがあるので、香炉か線香立てとして造られたのだと思います。胴径8cm、高さ3.9cm


これは白薩摩の花器で、明治〜大正時代の作でしょう。胴径12cm、高さ28.3cm
 

2025年3月24日月曜日

企画展 『花と酒 3rd』

2025年3月25日(火) - 4月6日(日)  12:00 - 18:00   会期中の休店日: 3月31日(月)

いよいよ明日から今回の企画展開始です。素材は色々、手頃なものから珍品・優品まで幅広くございますので、ご興味のある方はどうぞご来店いただきますよう、よろしくお願い致します。
なお、いつもの企画展同様に、国内ものや小品を並べたキャビネットは、常設として残しております。


さて今日は、花を生けるための小さな瓶・壺を6点紹介致します。


これは江戸中期の備前だということで仕入れたのですが、この窯印からもっと古いのではないかと思っています。ただ、中国や朝鮮では副葬品として小品を造っていましたが、日本でこのような小瓶をどのような目的で造ったのかが不思議です。
胴径6.5cm、高さ9.8cm


中国、南宋代の黒釉小瓶です。明器(副葬品)なので、かなり小さいですが、釉薬にカセはなく、最近の作品ではないかと思う程、パーフェクトな状態です。胴径5.5cm、高さ8.6cm


ネパールの黒陶小壺ですが、ご覧の通り、とにかくフォルムが美しい!花を生けずとも、そのまま飾って存在感ありです。煤をかぶって無疵、水を直接張れます。胴径9.9cm、高さ9cm


これもネパールの黒釉小壺ですが、口縁に一ヶ所ソゲがあります。やはり煤をかぶり、丸いフォルムが可愛いです。
胴径10.8cm、高さ9cm


これは石造だということで仕入れたのですが、実際にはやきものでした。作家ものかも知れませんが、コロンとした姿で景色が良く、かなり気に入っています。厚みがあり、ずっしりと重いです。胴径10.2cm、高さ5.1cm


最後に紹介しますのは、日本の壺石です。壺石は自然の造作ですから、大きさも形も同じものはありません。今回のものは小型で景色良く、野の花が似合います。高さ9.5cm(含台)

2025年3月21日金曜日

企画展 『花と酒 3rd』

今日は、廉価な掛花入を4点紹介致します。ガラス製以外は落とし付きです

これらの他にも、掛花入が多数ございます。


竹を加工し、黒く塗った掛花入です。時代は古くなく、昭和のものでしょう。高さ37.5cm


これも竹製ですが、蓋を開け閉めできるような造りになっており、何を収納するものだったのかは不明です。以前に畳の縫針を収納する竹筒を入手したことがあるのですが、ひょっとするとこれもそのような容器だったのかも知れません。高さ17.5cm


こちらもやはり竹製で、茶杓入として造られました。製作者の名が墨書きされていましたが、消しました。高さ20.2cm


最後はガラス瓶で、ウランが入って100年以上の古さがあるでしょう。ただ、日本のものかどうかは不明です。画像では分かり辛いのですが、瓶は八面体になっています。高さ14.1cm

2025年3月19日水曜日

赤佗助 2



先週、赤佗助の写真を掲載しましたが、こちらも生き残った、前回とは違う赤佗助です。私が育てている椿の中でも一番最初に小さな鉢植で買ったもので、現在は1.5m程の高さに成長しています。ただ、店の裏庭に仮置いていた時、だんだんと葉が落ちてきて、そのままでは枯てしまうのではないかと心配し、即座にマンションの自室扉前に避難させたのですが、樹の下半分は枯たままで、上半分だけが育っています。私が育てた中で最も気に入っていた椿なので、これからも順調に育って欲しいと願っています。ただ、花は直径3cm程で赤みも上品で可愛いのですが、それに比べ葉が大きいのが難点で、小壺に生けるにはバランスが悪いのです。同じような種類の植物でも、それぞれ違いがありますね。

 

2025年3月18日火曜日

企画展 『花と酒 3rd』

今日は、酒盃として使える日本の磁器を5点紹介致します。全てが無疵で、盃に適した小振りのものです。

酒盃は、日本・朝鮮・中国ものを多数在庫しております。


江戸中期の伊万里染付網手紋猪口です。伊万里の網手紋は色々と存在しますが、今回のようなフォルムで小振りの猪口は初見でした。口径6.7cm、高さ5.9cm


江戸後期の伊万里染付覗きです。たまに見かけるデザインですが、幾何学的な図柄に広い余白が素敵です。
口径4.8cm、高さ6.5cm


こちらも江戸後期の伊万里色絵丸紋ころ茶碗です。絵が上品で、小さめのころ茶碗は男女共に楽しめそうです。
口径7.1cm、高さ5.4cm


これも江戸後期の伊万里染付ですが、背の低い半筒状で、口縁部がやや厚造り、飲料用として造られたのかどうかが不明です。ただ、抽象的な花紋に涼し気な雰囲気があります。口径7.5cm、高さ4.4cm


最後に紹介しますのは、明治〜大正頃の珉平白磁盃です。どこにでもあるような白磁盃ですが、珉平でこのフォルムは珍品なのです。シンプルでお酒が進みそう。口径5.9cm、高さ6.2cm
 

2025年3月17日月曜日

赤佗助



先日紹介しました数寄屋雲竜椿と共に生き残った、赤佗助です。この椿も10年近く育てているのですが、以前から生育状態が良くなく、いつかは枯死するだろうと思っていたものの、生命力が強かったのか生き残りました。小花と同様に葉も小さいので、小さな壺や瓶に生けるのに最適です。