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2024年9月29日日曜日

企画展 『ミニマルの美』

今日は、陶磁器を4点紹介致します。全てが無疵です。


赤膚焼の香合です。造られたのは大正〜昭和初期と時代は若いのですが、造形も色目も上品な仕上がりです。
DWH: 5.1cm、7.2cm、4.3cm


平佐白磁徳利です。幕末頃の作でしょうが、フォルムが美しく、徳利としても一輪挿しとしても使えます。高さ20.8cm


こちらは、中国、五代の白磁徳利ですが、かなり小さなものなので、明器だったのかもしれません。唐代の邢州窯白磁が乳白色だったのに比べ、肌が白く透明感があります。高さ10.9cm


江戸後期のくらわんか白磁盃です。厚みと重みがあり、酒盃にピッタリでしょう。口径7.5cm、高さ4.6cm

2024年9月25日水曜日

企画展 『ミニマルの美』

今日は、木地ものを4点紹介致します


これは李朝もので、箱の後ろ側にフックが取り付けられていて、ベルトや腰紐に引っ掛ける携帯用の刻みタバコ入れだったそうです。頻繁に使われたのでしょう、たっぷりと古色の付いたパティーナが美しいです。幅10.4cm、高さ8.8cm


中国、清代の花梨製合子です。蓋の中央部には花梨のコブの部分が象嵌されています。胴径9.1cm、高さ6.2cm


ネパールの蓋付容器ですが、フォルムがシンプル、古色の付いたパティーナが素敵です。底径6.8cm、高さ11.4cm


思いっきりミニマルなデザインの厨子です。煤で真っ黒になった上に、埃をたっぷりと被っています。明治時代のものでしょう。幅18.4cm、高さ17.4cm

2024年9月22日日曜日

企画展 『ミニマルの美』

2024年9月23日(月) - 10月6日(日)  12:00 - 18:00   会期中の休店日: 9月30日(月)

いよいよ明日から今回の企画展を始めますので、ご興味のある方はご来店いただきますよう、よろしくお願い致します。

さて今日は、盆を3点紹介致します。全てが状態良しです。


鉄造の盆ですが、元はヨーロッパのオーブンで使われていた、調理材料を乗せる台のようです。鉄の厚みがしっかりとあり、黒っぽく焼けた鉄味が素敵で、酒器を載せる盆としてはなかなか洒落たものだと思います。直径26.1cm


日本の欅木地盆ですが、縁の立上がりが低く、デザインもシンプル、酒器を載せるにはもってこいでしょう。時代は、大正〜昭和初期頃のものでしょうが、最近は盆の値段も高くなり、デザインの良いものはなかなか見つかりません。直径32.8cm


こちらも日本の欅木地盆で、やはり縁が低く、真っ直ぐ立上がっています。大正〜昭和初期、直径30.7cm


また、オブジェ等を乗せるための、味の良い鉄造・銅造の台が色々とございます。

2024年9月18日水曜日

企画展 『ミニマルの美』

今日は、変わり種を3点紹介致します。


寺の持ち物であった、桃山時代の根来茶入です。類例を見ない珍品で、面取された角が黒漆で縁取りされ、美しい姿に仕上がっています。また、摘みを省いた牙蓋が、見た目をよりスッキリとさせています。磁器の覗きと同じようなサイズなので、酒盃としての使用も可能でしょう。口径4.9cm (辺間)、高さ7.7cm (含牙蓋)


これは極小の銀造 (silver925) 薬瓶です。ペンダント・トップに使用できる程小さなものですが、ずばりミニマル。これだけ小さな瓶にどのような薬を入れたのかが気になります。底を見ると、ボディはメキシコ製のようですが、つまみの石は中国で付けられたそうです。高さ2.9cm


これは説明なしでは何だかお分かりにならないでしょう。アフリカのマリ共和国で使用されていた石造貨幣で、貨幣として使われたのは、随分昔の話です。直径16.5cm

2024年9月14日土曜日

企画展 『ミニマルの美』

今日は、花器を4点紹介致します。全てが桐箱入りです。


まずは種子島の能野焼です。能野焼の展覧会があったせいか、最近は人気があるものの、私にとっては気に入る能野になかなか巡り会えなかったのですが、初見のこの姿には一目惚れしました。耳がないので、仏花器ではなく、単なる花器として造られたようです。江戸後期、底径8.3cm、高さ15.2cm


たっぷりと古色の付いた、銅造花器です。江戸後期の作でしょうが、口縁部分が5mm程内側に折りたたまれており、その技術は明治時代初期には途絶えたそうです。こだわりを持って素晴らしい品を作る方が今でも僅かに存在しますが、ほとんどの品は金儲けだけの大量生産、昔の人が、こんな美しいフォルムの花器を造ったことには畏敬の念を抱きます。高さ16.5cm


黒くて分かり辛いのですが、これは角形木造花器で、桐材の中に銅造の落としが埋め込まれています。大正時代頃のものでしょうか。高さ21.9cm


伊万里白磁扁壺ですが、内部の底に低く立ち上がった部分があるので、恐らく花器を目的に造られたものではないと思います。時代もそれ程古くはなく、大正〜昭和初期頃のものでしょうが、白い中にも表情豊かな景色が見受けられます。
DWH: 6.9cm、12.6cm、13cm

2024年9月10日火曜日

企画展 『ミニマルの美』

今日は、鉄造の品を3点紹介致します。


美しいフォルムで、尚且つ鉄味の良い灰皿です。内側には穴を開けたアルミ製の蓋が被せられています。灰皿使いも良し、花器としても使用可、そのまま置くだけで存在感有りです。上辺11.6cm、高さ8cm


巷で時々目にするブリキの茶筒で、良い感じに錆びています。胴径10.5cm、高さ20.7cm


まるで彫刻家の作品のようなこの鉄塊、元が何だったのかが不明ですが、底に2つの穴が開いているので、機械の部品だったのかもしれません。ただ、意匠がとても洒落ていて、大きさも重さも文鎮にもってこいです。私自身が使い続けたいほどの魅力を感じますし、二度と同じものには出会わないでしょう。DWH: 3.4cm、11.2cm、3.1cm

2024年9月8日日曜日

近隣の風景







2024年9月6日金曜日

企画展 『ミニマルの美』

今日は、ガラスものを5点紹介致します。全てが無疵です。


インドネシアのスラウェシ島で発掘された、中国、元代の透明ガラス瓶です。まるで現代作家が作ったようなフォルムですが、少々歪な造りに趣があります。胴径6.4cm、高さ11.9cm


ブリキ造の蓋が真っ黒になった、横鎬のガラス容器です。珍品ですが、日本の明治〜大正頃のものでしょう。
蓋径8cm、高さ10.1cm


やはりブリキの蓋が付いた角瓶です。使用目的が不明ですが、大正〜昭和初期のものでしょう。DWH: 5.3cm、12.2cm、18.2cm


初見の蓋付瓶ですが、ヨーロッパものではないでしょうか。ミニマルな佇まいですが、アールデコ・デザインで、日本でいえば大正時代のものでしょう。高さ20.3cm


プラスチックにアルミを巻いた蓋の付いた、曲線が美しい大型瓶です。同様な蓋を被った瓶を他にも持っているのですが、大正時代頃のものだと思います。幅22cm、高さ22.6cm

2024年9月2日月曜日

企画展 『ミニマルの美』

企画展出品の中から、まずは、銅造の品を3点紹介致します。


中国、明代の手桶です。どのような使い方をしたのかは不明ですが、日本の密教で使用された閼伽桶に姿もサイズも似ているものの、この桶の方がより簡素な佇まいです。胴に一ヶ所当たりがありますが、水を入れても漏れません。
口径12cm、高さ8.3cm (本体)


これも中国もので、唐代の青銅小壺です。厚みがあり、緑青が本体に入り込んで、美しい景色を醸し出しています。
胴径6.2cm、高さ5.9cm


これは日本の大きな茶筒です。何故そうなったのか、胴の黒さに比べ、蓋は緑青が付着した赤銅そのもので、そのコントラストが素敵です。日本茶や中国茶は勿論、コーヒーや紅茶の保存容器としても楽しく使えそうです。見た目が美しいので、台所ではなく、応接間に置いてもゲストの目を引くでしょう。明治〜大正頃のものだと思います。胴径18.2cm、高さ27.2cm