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2024年9月18日水曜日

企画展 『ミニマルの美』

今日は、変わり種を3点紹介致します。


寺の持ち物であった、桃山時代の根来茶入です。類例を見ない珍品で、面取された角が黒漆で縁取りされ、美しい姿に仕上がっています。また、摘みを省いた牙蓋が、見た目をよりスッキリとさせています。磁器の覗きと同じようなサイズなので、酒盃としての使用も可能でしょう。口径4.9cm (辺間)、高さ7.7cm (含牙蓋)


これは極小の銀造 (silver925) 薬瓶です。ペンダント・トップに使用できる程小さなものですが、ずばりミニマル。これだけ小さな瓶にどのような薬を入れたのかが気になります。底を見ると、ボディはメキシコ製のようですが、つまみの石は中国で付けられたそうです。高さ2.9cm


これは説明なしでは何だかお分かりにならないでしょう。アフリカのマリ共和国で使用されていた石造貨幣で、貨幣として使われたのは、随分昔の話です。直径16.5cm