企画展 『ミニマルの美』
今日は、変わり種を3点紹介致します。
寺の持ち物であった、桃山時代の根来茶入です。類例を見ない珍品で、面取された角が黒漆で縁取りされ、美しい姿に仕上がっています。また、摘みを省いた牙蓋が、見た目をよりスッキリとさせています。磁器の覗きと同じようなサイズなので、酒盃としての使用も可能でしょう。口径4.9cm (辺間)、高さ7.7cm (含牙蓋)
これは極小の銀造 (silver925) 薬瓶です。ペンダント・トップに使用できる程小さなものですが、ずばりミニマル。これだけ小さな瓶にどのような薬を入れたのかが気になります。底を見ると、ボディはメキシコ製のようですが、つまみの石は中国で付けられたそうです。高さ2.9cm