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2017年8月15日火曜日

NHKドキュメンタリー 「731部隊の真実〜エリート医学者と人体実験」

一昨日、上記タイトルのドキュメンタリー番組を観て、驚愕しました。戦時中の中国で、日本軍の731部隊が人体実験を行ったことはもう既に明らかになっていますが、そこに多くのエリート医学者が加わっていたことがその番組で暴かれています。軍人は戦後の裁判で裁かれたものの、そこに関わった医学者は全員罪に問われず、積極的に人体実験を進めた幹部連中は、後に国立大学の主要ポストに就いたとのことです。悪技に加担した者が罪に問われない戦後の日本、そのようなあやふやさが積み重なって、現在の日本社会があるのかと変に納得もしました。南京虐殺で殺害された中国人の数に、そんなに多くはなかったと言い訳する日本人が存在しますが、数だけではなく、ナチス顔負けの蛮行を日本人が犯していた事実を番組では暴き出しています。
8月17日の午前1時から再放送されるそうなので、まだご覧になってない方は、是非ご覧下さい。



『武器輸出と日本企業』  望月衣塑子 著  角川新書 刊

政官財の希望でもあった「武器輸出三原則」の撤廃が現実のものとなってしまいました。日本学術会議は、多くの日本人科学者が戦争に加担した事実を反省し、科学者が兵器開発に関わるべきではないと長年言い続けてきましたが、最近は、研究費捻出等の理由もあり、エリート大学を中心に、日本の防衛省やアメリカ軍の武器開発に協力させられようとしています。上記タイトルの本は、武器開発やその輸出に関わる日本企業や研究者を調査し、1年前に書かれたものです。著者の望月衣塑子氏は、最近、官邸会見で菅官房長官を問い詰める記者として有名になりましたが、二児の母親にもかかわらず、著名なジャーナリスト顔負けの活躍をされています。日本がアメリカのように、軍産複合体が牛耳るような国になっても良いのか、考えさせられる1冊です。