現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

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2018年12月29日土曜日

本年の営業終了

本日で、本年の営業を終了致しました。ご来店下さいましたみなさま、そして品を購入していただいたみなさま、誠に有難うございました。
年明けは、1月8日(火)から営業再開ですので、またよろしくお願い申し上げます。

この冬は、日々の気温差が大きく、若い人でも体調管理に気をつける必要がありそうです。
どうか、風邪等引かれませんよう、良い年をお迎え下さい。



2018年12月25日火曜日

デルフト盃

今年の営業も、残すところ後5日間、今日は今年最後の品紹介です。

巷ではデルフトの人気が高いにも拘らず、私の好みではないので、これまで扱ったことがなかったのですが、今回初めて買いました。何故かと言いますと、オリジナルの革製蓋に一目惚れしたのですが、まるで、ヨーゼフ・ボイスやアルテ・ポーヴェラの作家による作品を観たような感覚でした。


17~18cのデルフトということですが、こんなウブな革蓋が残っていたとは吃驚です。この手のものは、元々クリーム入れだったようで、当時はこんな蓋を被せていたのですね。革がカチカチに固まっていて、容易に蓋の開け閉めができます。


蓋を取った姿です。口径5.1cm、高さ3cmと小振りで、細いニュウ、口縁の釉剥げ以外はダメージがありません。勿論、酒は漏れません。

2018年12月23日日曜日

天皇誕生日

今日は平成最後の天皇誕生日、私も今朝、テレビを通して天皇陛下のお言葉を聞きました。天皇であるがゆえ、個人としての自由はなく、日本国民の象徴として、また昭和のネガティヴな歴史を埋め合わせるように、行動されてきた姿に感動しました。天皇が述べられたように、平成は自然災害に見舞われたものの、我が国は戦争することなく平穏な時代でありました。日本国憲法では、天皇は政治的発言を禁じられています。それを良いことに、まるで一党独裁のような政治を行う政治家達、またそれを支える官僚や財界、日本の将来が危ぶまれると思うのは、私を含め、ごく一部の国民だけでしょうか。日本の政治家に対してブツブツ文句を言う者が多くとも、その政治家を選んでいるのは我々一般の日本国民ですね。能天気に毎日を過ごすのではなく、他人や他国をも思いやることを基本に、未来志向で生かされたいものです。

2018年12月19日水曜日

李朝白磁小壺



胴径14.8cm、高さ13.2cmの、李朝白磁小壺です。この形で面取りになった壺は時々見掛けるのですが、このように円いものは初見でした。制作中に隣の釉薬が飛んだのか、ご覧の通り、中央に1ヶ所鉄砂が乗っています。無疵完好

2018年12月12日水曜日

遼代褐釉水瓶



中国、遼代 (916~1125) の水瓶ですが、スリムなフォルムに美しい褐釉が映えます。これまでに私が出会った遼代の陶器では、気に入ったものになかなか出会わなかったのですが、今回は、この形と、遼らしい鮮やかな釉色に魅かれ、入手しました。口縁に古い極小ホツがありますが、ほとんど目立ちません。高さ30cm

2018年12月5日水曜日

ブラ土偶



ニジェールのブラ遺跡で発掘された土偶です。その遺跡は12c頃のものとされていますが、調査があまり進んでいないために、詳細不明なところが多いようです。ただ、それらの土偶は墓標や埋葬品としてのものが多かったようで、大きなサイズが中心ですが、今回紹介しますものは、高さが23.5cmと小振りで、ダメージがありません。

2018年11月28日水曜日

中央に窯疵

今日は、入手した小皿の中で、たまたまど真ん中に窯疵があった2点を紹介致します。


桃山〜江戸初期の志野小皿ですが、中央の窯疵以外にダメージがありません。志野の小皿は発掘ものが多く、それ故に割れや欠けのあるものがほとんどですが、こんなに状態の良いものには初めて出会いました。地味な皿ですから、窯疵がかえって景色になっています。直径11.4cm


こちらは、直径が9.2cmの瀬戸白釉小皿で、御本が出ていて、なかなか味良しです。口縁にホツが数ヶ所あるのですが、安価な皿に、上手な金直しが施されているところから、以前の持ち主がいかに気に入っていたのかが窺えます。厚みがあるので、小さいながらもずっしりと重く、江戸中期頃のものではないでしょうか。

2018年11月21日水曜日

フェニシアン、テラコッタ残欠



フェニキア時代、3000~4000年前のテラコッタ残欠です。馬に乗った兵士像でしょうか。レバノンで発掘されたもので、肝心な部分が上手く残っていますが、完品に近い状態だと結構な値がするそうです。本体の高さ6.3cm (台を含め11.8cm)

2018年11月19日月曜日

法隆寺

今年も、現代美術家である伊藤祐之さんの個展を観るために、昨日、法隆寺 不二画廊へ出向いたのですが、少々早く着き過ぎたため、先に法隆寺を覗きました。法隆寺の回りには、飲食店以外の商業施設がほとんどないので、何時行っても、ゆったりとした気分を味わえます。丁度、春と秋に開かれる、法隆寺秘宝展の時期だったので、展示品を鑑賞してきましたが、個人所有のものとはレベルがあまりにも違って、正に秘宝ですね。十分に楽しめました。今回は、11月30日まで開催されているので、ご興味のある方は、是非ご覧になって下さい。
少しだけ、写真を撮ってきましたが、秘宝展は撮影禁止でした。


両側の建物は、かつて僧侶が生活していた住居で、左が、国宝の東室(飛鳥時代建造)、右が、重要文化財の妻室(平安時代建造)と呼ばれているそうです。


壁に写り込んだ、木の枝の影が美しい。


この時期、紅葉が美しいのですが、ほとんどの葉が落ちて、少しだけ残った葉っぱの色付きに、侘び寂びを感じます。




大阪府立近つ飛鳥博物館で開催されている、『4世紀のヤマト王権と対外交渉展』の招待券があったので、法隆寺からそちらへ向かったのですが、最寄りの貴志駅からのアクセスが悪く、バスは1時間に1、2本で、長く待たされました。辺鄙な場所に、大きな博物館を造ったもので、平均して入館者はごく稀でしょう。私にとって、初訪問の場所でしたが、バブル期の税金無駄遣いの最たるものだと感じました。当然ながら、展示品それぞれの説明は書かれていましたが、タイトルである『4世紀のヤマト王権と対外交渉』の流れが全く分からず、残念でした。

2018年11月14日水曜日

竹筒掛花入れ

これから紅葉の季節、今日は、そんな枝ものが似合う掛花入れを紹介致します。胴径9.5cm、高さ43cmと、かなりの長尺ものですが、明治か大正頃に、数寄者が作らせたのでしょう。太めの竹筒に漆を塗り、竹を編んだものを上下に配し、やはり編んだ竹を吊紐にしています。



2018年11月7日水曜日

カップに花を

今日は、先史時代のカップ型陶器を2点紹介致します。


時々見掛ける、中国、戦国時代印文陶の布目カップです。口縁もきれいで、特筆する疵はないのですが、水を入れると滲み出る部分があり、花を生ける際は落しが必要です。口径9cm、高さ8.5cm


こちらは、BC3c頃に南イタリアで作られた瓦質のやきものです。そんなに古くてもモダーンなフォルムですね。口縁に直しがあり、柔らかそうな材質なので、生け花には、やはり落しが必要です。胴径7cm、高さ8.5cm

2018年11月6日火曜日

『ほとけの世界にたゆたう』展   at 中之島 香雪美術館  2018年10月6日~12月2日

大阪の朝日新聞本社ビルが建て替えられ、朝日新聞の創業者であった村山龍平氏の蒐集品が、「珠玉の村山コレクション」という題名で五つのテーマに分けられ企画開催されています。その中で三番目のテーマである、仏教関係の展示を、私は一昨日観てきました。一個人のコレクションとしては、とても素晴らしいもので、ご興味のある方にはお勧めです。平安~鎌倉時代の神像も10点展示されていてましたが、仏像の精悍さとは逆に、素朴で和ませてくれるものでした。



2018年10月31日水曜日

李朝白磁鉄砂碗


李朝前期〜中期頃に作られた白磁鉄砂碗です。胴径11cm、高さ5.8cmと、小さな碗ですから、やはりマッコリを飲むための器だったのでしょう。この大きさなら、小服茶碗としても使用できますね。無疵完好です。


真横からの写真です。

2018年10月23日火曜日

ピュー・ネックレス

今日は、ビルマのピュー遺跡出土の、ビーズで作られたネックレスを紹介致します。ピューとは先史時代から古代にかけて存在したビルマの民族で、いくつもの城砦都市を造り、国家を形成していたようです。その遺跡はBC2c~AC9cのものとされており、ビルマで最初の世界遺産として登録されました。このネックレスの先端には、カーネリアンに四つ足の動物を彫った、印章が用いられています。ルーペで見ると、どうもそれは馬のようです。




先端に使われているカーネリアンを、下にアップします。



2018年10月19日金曜日

小杉武久

昨日付のニューヨークタイムスに、小杉さん死去の記事が載っています。英語の長文ですが、ご興味のある方はご覧下さい。日本では現代音楽自体がマイナーで、小杉武久をご存知でなかった方がほとんどでしょうが、これだけの記事がメジャー紙に掲載されると、仲良くお付き合いしていた私でも、小杉さんはやはり偉大だったのだと再認識しました。

https://www.nytimes.com/2018/10/18/obituaries/takehisa-kosugi-dead.html

2018年10月16日火曜日

小杉武久 逝く

昨年に、芦屋市立美術博物館での小杉武久『音楽のピクニック展』を、ブログでお知らせしましたが、小杉さんは、数年前から患っていた食道癌のため、この12日にお亡くなりになりました。そして、昨日、小杉さんの3人の弟さんと共に、小杉さんに近かった仲間達10名程で、お見送りをしました。骨揚げの終了後、一旦は解散になったのですが、その後、仲間達が大阪に集まり、それぞれの思い出話を深夜まで・・・。小さな小さなお見送りの集まりでしたが、大変密度が濃く良いお別れ会でした。
この世に生まれた者が、必ず通る道、生かされている間は、充実した生活を送りたいですね。



中国銅仏



中国の銅仏ですが、古いものの、こんなにモダーンでミニマルなフォルムの小仏には初めて出会いました。元々は、寺の住職のコレクションで、6体あった小仏の内、5体は日本のもので、これ1体が中国ものだったそうです。長い間、念持仏として頻繁に握られたようで、角が取れてトロトロ状態です。作られたのは明代、もしくは、時代がまだ上がるかもしれません。高さ9.5cm

2018年10月14日日曜日

企画展 『PRIMITIVISM』 終了

本日で、今回の企画展が終了致しました。マニアックな企画展だったので、どのような方がいらっしゃるのか予想がつかなかったのですが、品を購入していただいたのは、陶芸家や木工作家等、やはりもの作りの方が多かったです。一般受けはしない分野ですが、店内でそれらの造形物に囲まれていると、より奥深いものを求めていきたいという思いが強くなりました。

会期中にご来店されたみなさま、そして品をお買い上げいただいたみなさま、どうも有難うございました。

明後日からは、平常営業に戻りますので、またよろしくお願い致します。


ブラ土偶、ニジェール (12C)

2018年10月13日土曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

今回の企画展も、残りが今日と明日の2日間になりました。プリミティヴな造形にご興味のある方は、どうぞお立ち寄り下さい。

今日は、コンゴで作られた、バコンゴ族のンキシと呼ばれるクギ人形を紹介致します。この手のフィギュアは、恐ろしい形相をしたものが多いのですが、日本の藁人形のような他人を呪うものではなく、悪霊や病魔を追い払う目的で作られました。日本の奉納鬼面のような存在ですね。高さ58cm



2018年10月10日水曜日

企画展 『PRIMITIVISM』



BC10c~AC6c頃に、現在のナイジェリアに当たる地で興った、ノク文化の中で作られた土偶です。日本でいえば、縄文後期から古墳時代の頃ですね。土偶の題材としては、人間以外に家畜等の動物も多く作られたようです。今回紹介しますものもダメージがありますが、発掘されたほとんどに完品はなく、どうも、呪術的な祭祀の後、破壊されたのではないかとみられています。高さ34cm(台を含む)

2018年10月7日日曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

今日は、アフリカの小振りな木製フィギュアを2点紹介致します。


コートジボワール、バウレ族の人形ですが、写真のようにケープを被っていて、それを脱がしたのが下の写真です。ふんどしのようなものを巻いて、腰にはアクセサリーもぶら下げています。なかなかキュートでしょ。高さは、33.5cmです。



こちらは、ブルキナファソ、ロビ族のフィギュアです。高さは22cmで、顔は笑っているようです。

2018年10月4日木曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

今日は、インドネシア、イリアンジャヤの木製フィギュアを紹介致します。アスマット族の立像でしょうが、ひょうきんな表情が何とも微笑ましいです。本体の高さ52.8cm



2018年10月1日月曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

いよいよ明日から今回の企画展を始めますので、みなさまのご来店をお待ちしております。どうぞよろしくお願い致します。

今日は、アフリカの小品4点の紹介です。


これは、ガーナ、アカン族のブロンズ貨幣です。かなり珍しいもので、100年以上の古さがあります。直径が9cmと大きく、美しい貨幣ですから、ディスプレイしても様になります。


こちらはカリンバですが、珍しいのは、上に女性のフィギュアが配されていることです。ただ、カリンバはアフリカ中で作られているので、国も部族も不明です。ご覧の通り、かなりの古さがあり、オブジェとしても存在感があるでしょう。高さ24.7cm


こちらは、コートジボワールのバウレ族、ブロンズ・ヘッドです。50年程前のものでしょう。台を含めた高さ13.3cm


マリ、ジェンネの壺ですが、日本や朝鮮にもあったような、赤色の磨研土器です。欠けを直した部分がありますが、ご覧の通り、落しを入れて生花を楽しむこともできます。胴径13cm、高さ15cm、500年以上前の作です。

2018年9月28日金曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

今日は、アフリカの仮面を3点紹介致します。


ナイジェリアのイビビオ・マスクです。イビビオ族の仮面は多く存在しないのですが、古く魅力あるものとなると、やはり少数になります。これは100年以上の古さがあるでしょう。台を含めた高さ33.5cm (仮面本体20cm)


こちらは、マリに住むバンバラ族のハイエナ・マスクです。アフリカでは、人間以外の動物をモチーフにした仮面が多く存在します。これも古い仮面で、100年ものです。高さ27cm


これはブルキナファソ、ヌヌマ族のヘッドマスクです。通常、マスクは顔面を覆うものですが、こちらは頭上に乗せるタイプで、ホロホロ鳥を表現しています。鑑賞するには、壁に掛けるよりも、卓上に置く方が観易いと思います。40~50年程前のものでしょう。長さ37.5cm

2018年9月24日月曜日

『発見! 古代エジプト』展   at 大阪府立弥生文化博物館

今日から、上記の特別展が始まるということで、私は早速、拝観してきました。
この博物館には、先月初めてお邪魔したのですが、展示会場はそれほど大きくないものの、古代研究の要点を上手くまとめて説明されているので、大変勉強になります。今日は企画展の初日だったので、すごく混んでいるのではと心配していたのですが、やはりマイナーな分野なのですね、ゆっくり観るのに困難を感じないくらいの、程良い人の入りでした。この展覧会は、12月16日まで続くので、興味のある方は、どうぞご覧になって下さい。

その館内で、小さなアミュレット(護符)が多く展示されていたのですが、それらを観て、当店が所有している品に関して一つの謎が解けました。8月8日付のブログで、フェニキア時代の極小ブロンズ人物像を紹介し、その使用目的が何かは不明としたのですが、像の後ろに付いている突起物の穴が、今日の展示品にも見られたため、それはやはりアミュレットであると確信しました。古代中国にも、ブロンズで作った、護符としての極小人物像が存在しましたし、多くのキリスト教徒がクロスのペンダントを提げているように、宗教的な意味合いがあって、古代から、人間はお守りを身に付けてきたのですね。

企画展 『PRIMITIVISM』

今日は、インドネシアの小品を2点紹介致します。




スンバ島のテラコッタ人形です。とても可愛い表情が何かミーアキャットのようで、きつい表情を好む私でも魅かれてしまいます。台なしで入手したのですが、たまたま仕入れていたテラコッタ製の台があったので、それを加工して乗せました。2方向からの写真で、台を含めた高さは、14.5cmです。


モルッカ諸島、ババル島のかんざしです。日本人は、これをかんざしとして使わないでしょうから、台を作ってオブジェとしました。何かの骨で作られたようで、彫りが良く、しっかり古色も付いています。台を含めた高さ26.5cm

2018年9月20日木曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

今日は、マリに住むドゴン族のフィギュアを2点紹介致します。






















先祖像ですが、長年の間、雨風にさらされ、流れ仏のような枯れた状態になっています。プリミティヴ・アートといっても、それほど古いものは、もうあまり市場に残っていないのですが、これは100年以上前のものです。高さ55.5cm

背中に2人の赤ん坊を背負っているので、その部分を下にアップします。






こちらは、馬に乗ったライダー像です。彫りが上手く、大変美しいフォルムです。この像を見て、どこの国でも、優秀な彫り師が存在することを再認識しました。これも新しい作ではなく、70〜80年程の古さはあるでしょう。高さ48cm

2018年9月16日日曜日

企画展 『PRIMITIVISM』

今回の企画展を下記の日程で開催致します。プリミティヴとは、原始的とか幼稚なという侮蔑的な意味に取られがちですが、20世紀初頭に活躍したアーティスト達は、アフリカやインドネシア、その他の未開地で作られた創造物の素朴さや純粋性に魅せられ、自身の作品制作にも影響を及ぼしました。プリミティヴィズムとは、そのような原初の創造を尊重する思想を意味します。

2018年10月2日(火) ~ 10月14日(日)  12:00 ~ 18:00
会期中は、無休で営業

私のコレクションは、35年程前に現代美術から始まりました。その後、アフリカやインドネシアで作られたプリミティヴな造形を目にしてからは、元々は売り物として作られたものではない、純粋性や宗教観に魅かれ、作品蒐集をするようになりました。日本では、それらのコレクターが非常に少ないのですが、私の最も好きな分野だけに、この企画展開催に至った次第です。俗にプリミティヴ・アートと呼ばれるものですが、今回は大小50点以上、バリュエーション豊かに展示しますので、どうぞご来店いただきますよう、よろしくお願い致します。


ブラ土偶、ニジェール (12c)

2018年9月12日水曜日

ドゴンのオブジェ

今日は、マリに住むドゴン族の品を2点紹介致します。


ドゴン族の閂(扉の鍵)は、結構市場で見掛けますが、今回紹介しますものは、いたってシンプルなデザインで、かなりの古さもあります。まるでロボットのような佇まいですね。幅33.5cm、高さ40cm(台を含む)


こちらは鉄製のオブジェですが、よく目にするアフリカの鉄製軽量オブジェとは違って、骨太の重量感あるものです。おまけに、年代は100年前後の古さがあるでしょう。長さ37cm

2018年9月9日日曜日

レバノン訪問

7月に訪問したレバノンですが、その地を訪れるのは9年ぶりで、滞在は5日間と短いものでした。私にとって一番の親友はレバノンの若者なのですが、彼のお父さんには、以前に、要人を紹介していただく等、大変な世話になり、感謝していました。しかし、残念ながら、病で4年半前に逝去されたのです。そんなことがあり、まずは墓参りということで、空港で出迎えてくれた友人の車で、ベイルートのホテルにチェックインした後、すぐに墓地のあるサイーダを訪れました。
墓地でお祈りした後、サイーダにある友人の家を訪問。彼の父親はアーティストだったので、昔から多くのアンティークの蒐集をされていて、それらが以前と同様に部屋に飾られていました。今日は、その一部の紹介です。


棚の一部ですが、そこには、フェニキア、古代ギリシャ、ローマ時代のアンティークが説明書と共に並べられていました。他にもいくつかの飾り棚があったものの、ガラス戸がはめ込まれていたので、残念ながら撮影を諦めました。アンティークの金貨、銀貨の他、フェニキア時代のガラス製アミュレットや、金製のアクセサリーが素晴らしかったです。


私が特に気に入ったのは、ブロンズ製の鉢で、直径は30cm程ありました。


その鉢の周囲には、フェニキア文字が刻まれていましたが、勿論、意味は不明。


底には、このような古い直しがありましたが、その頃のブロンズは、かなり貴重なものだったのでしょう。3000~4000年前のものとは思えない程、洗練され、美しい一品でした。