企画展 『花の器 10th』
今日は、変わり種のものを3点紹介致します。何れもが洒落ていて、花器にすれば存在感ありありです。
まずは、厚手の樹皮を巻いて紐で組まれた桶です。漆関連の道具に混じって出たものですから、漆採取の際の道具、もしくは、塗師が作業で使用する道具類を入れた桶だったのではないかと思います。胴径21.5cm、高さ29.7cm
こちらは鉄板で造られた桶です。内側には、木が張られています。アメリカから出たものだそうで、私の想像では、家畜に餌を与えるための器だったのではないかと思います。胴径26.5cm、高さ14.3cm
これは、醤油の醸造所で使われていた手桶で、把手は、釘を使わずに楔で取り付けられているので、取り外しは自由です。どれだけ頻繁に使用されたのか、桶の注ぎ口が大きく擦り減り、桶が黒いのは醤油が染み込んだためのようです。把手は機械を使わずに作られているので、江戸時代のものかもしれません。正に、変わり種です。胴径19cm(把手を含まず)、高さ15.7cm