現物を見てお買物をしていただきたく思いますので、インターネットを通しての販売は致しませんことをご承知おき下さい。

Customers are able to talk in English at the shop.

2024年11月19日火曜日

ネパール木製容器に花

2点のネパール木製容器に花を生けてみました。


まずは大型ポットで、水やミルクの容器だったのでしょう。時代があり、かなり使い込まれたようで、胴のパティーナが、マチエールのある現代美術の抽象絵画を見ているようです。高さ23.6cm


これは布を編むためのシャトルで、日本では杼(ひ)と呼んでいます。こちらも長期間使用されたようで、たっぷりと古色が付いています。中央に糸を忍ばせる穴が開いているので、そこに花を生けました。長さ30cm

2024年11月12日火曜日

チベット仏塔



今日の品紹介は、チベットの銅造ストゥーパです。造られた時代は150年程前とそれ程古くはないのですが、形良く、卓上に飾るには程良いサイズです。チベットの典型的なフォルムの仏塔です。高さ9.1cm、底辺6cm

 

2024年11月7日木曜日

言葉で表現できないほどの深い闇(病み)












 

2024年11月5日火曜日

西周青銅鳥像



中国、西周代青銅器に、蓋のつまみとして付いていた鳥像です
。つまみとしてはかなり大きいので、青銅器自体が大型のものであったことが想像でき、かなりの権力者の所有物だったと思われます。その当時の青銅器は王室が製造し、各氏族が祭祀用として利用したようで、この鳥像の中身は空洞ではなくソリッドです。高さ13.3cm(含台)、8,2cm(台から上の本体)
 

2024年10月29日火曜日

南京白磁深皿



明末清初の白磁深皿です。この手は私の好みで、サイズ違いをこれまでに何枚か扱ったのですが、最近は出会いがないなと思っていたところ、無疵で味わいの良いものに出会いました。擦れもなく、見込の降ものが景色を作っています。
直径16.6cm、高さ3.4cm
 

2024年10月22日火曜日

李朝古面



朝鮮の仮面劇で使用したタルチュムという仮面です。かなり古い李朝時代の木造面で、凸凹した部分はパーツを付け足したのではなく、木を彫り出して表情を作っています。パガジと呼ばれる瓢箪で作られた、簡素な面が多く存在しますが、この面はかなりの手間をかけて造られたことが分かります。タルチュムの起源は、呪術的な要素を含め始まったようです。仮面にピッタリ・サイズの桐箱に収められていたところを見ると、以前の所有者がかなり大切にされていたことが窺えます。
縦24.5cm、横21.7cm
 

2024年10月15日火曜日

セヌフォの櫛



久々にアフリカものの紹介です。これは、コートジボワール、セヌフォ族の櫛で、上部にはブロンズの人物像が取り付けられています。人物像の左腕に紐を掛けて壁に吊るすと、目線から紐は見えず、なかなか素敵なオブジェとなりました。お望みであれば、勿論櫛としての使用も可能です。70~80年程前のものです。高さ22cm

 

2024年10月13日日曜日

花開く



2024年10月12日土曜日

本当に最後



先程、鉢植えの水やりをし、念の為にクレマチスの蕾がないかとチェックすると、まさかの花が!通常は、伸びた茎の先端に蕾が付いて、その後花が咲くのですが、古く枯れかけの茎に突然出現したような花が!これが本当に今年最後のクレマチスの花なのでしょうが、生命って不思議ですね。

 

2024年10月11日金曜日

小杉武久の2024 at 粟津潔邸

小杉武久さんに関する企画展が川崎市の粟津潔邸で開かれると、昨日、小杉さんのマネージャーであった岡本さんから連絡がありました。関東地方にお住まいの方等、ご興味のある方はどうぞ参加してあげてください。
粟津潔邸は、1972年に建築家の原広司さん設計によって建てられた住まいなので、建築にご興味のある方にもお勧めです。
現在は、ご子息の粟津KENさんが管理されているようで、この期間中はずっと滞在されるそうです。

下に開催日程を記しますが、詳細はホームページでご覧ください。
ホームページでの料金提示が分かりづらいのですが、期間中に二度あるイベント参加費が各3,500円、それ以外の日は入場料が3,000円だそうです。

https://www.setenv.net/events/takehisa-kosugi-2024-at-awazuhouse


2024年11月9日(土)〜11月17日(日)  11:00~18:00 (最終入場 17:30)

期間中のイベント (定員 各40名)

和泉希洋志 オープニング アクト
11月9日(土) 14:00~

対談: タージ・マハール旅行団について 
永井清治(タージ・マハール旅行団メンバー)  X  湯浅学(音楽評論家)
11月16日(土) 15:00~17:00

2024年10月10日木曜日

今年最後のクレマチス



私が育てているクレマチスは1鉢しかないのですが、例年たくさんの花を咲かせてくれ、昨年までは花の数を数えたことがないものの、年に100輪位は咲くだろうと思っていました。今年はどれだけ咲くのか数えてやろうと思い立ち、150輪までは数え、それ以降は数えるのを止めましたが、最終的には200以上の花を咲かせたようで、さすがにその数にはビックリです。この写真のものが今朝摘んだ花で、他に蕾が見当たらないので、これが今年最後の花だったようです。猛暑の中、そんなに多くの花を咲かせて私を楽しませてくれたことに感謝、来年も美しい花をいっぱい咲かせてくれるようにと願っています。


2024年10月8日火曜日

アイヌ勾玉



北海道で発掘された、古墳時代のガラス製勾玉です。やはり大陸からもたらされたのでしょう。小さいながらもダメージがなく、ペンダント・トップとして使うには程良いサイズです。長さ2.3cm


2024年10月6日日曜日

企画展 『ミニマルの美』

本日で今回の企画展が終了致しました。ご来店いただいたみなさま、そして品をお買い上げいただいたみなさまに感謝申し上げます。どうも有難うございました。

明後日からは通常営業に戻りますので、またよろしくお願い致します。



2024年10月3日木曜日

企画展 『ミニマルの美』

今回の企画展も、今日を含め残り4日間となりました。今回の企画にご興味のある方は、どうぞご来店下さい。

今日は、チベットで使われてきた護符を4点紹介致します。


これはチベット密教の経典を綴じていた、300~400年程前の経本留金具です。鉄造で、真ん中にはドルジェが陽刻されています。経本留金具のデザインは多く存在しますが、鉄造で、このようなシンプルなデザインのものは珍しいです。また、トクチャの材質は銅が最も多く、鉄は圧倒的に少ないのです。縦横3.5x3.5cm


10c前後に造られたツァツァと呼ばれるトクチャで、念珠の飾りとして使用されたものかもしれません。ベルのような形をしていますが、儀式用の法具をミニチュア化して造られたそうで、内部には8つの仏塔が陽刻されています。ブロンズ製のツァツァは見掛けますが、やはり鉄造は珍しいです。上部には紐を通す穴が開けられています。高さ2.3cm


8字デザインのトクチャですが、この形には永遠という意味合いがあり、私も好きなデザインです。これも10c前後に作られた鉄造のもので、何かを繋ぐための金具だったのかもしれません。トクチャは、最初から護符として作られたものもあれば、身近にあるものを護符として使用する例も多々あります。長さ2.1cm


500~600年前の黒白ジービーズです。陰陽の意味合いを持つ護符で、自然石で作られています。長さ3.9cm
 

2024年9月29日日曜日

企画展 『ミニマルの美』

今日は、陶磁器を4点紹介致します。全てが無疵です。


赤膚焼の香合です。造られたのは大正〜昭和初期と時代は若いのですが、造形も色目も上品な仕上がりです。
DWH: 5.1cm、7.2cm、4.3cm


平佐白磁徳利です。幕末頃の作でしょうが、フォルムが美しく、徳利としても一輪挿しとしても使えます。高さ20.8cm


こちらは、中国、五代の白磁徳利ですが、かなり小さなものなので、明器だったのかもしれません。唐代の邢州窯白磁が乳白色だったのに比べ、肌が白く透明感があります。高さ10.9cm


江戸後期のくらわんか白磁盃です。厚みと重みがあり、酒盃にピッタリでしょう。口径7.5cm、高さ4.6cm

2024年9月25日水曜日

企画展 『ミニマルの美』

今日は、木地ものを4点紹介致します


これは李朝もので、箱の後ろ側にフックが取り付けられていて、ベルトや腰紐に引っ掛ける携帯用の刻みタバコ入れだったそうです。頻繁に使われたのでしょう、たっぷりと古色の付いたパティーナが美しいです。幅10.4cm、高さ8.8cm


中国、清代の花梨製合子です。蓋の中央部には花梨のコブの部分が象嵌されています。胴径9.1cm、高さ6.2cm


ネパールの蓋付容器ですが、フォルムがシンプル、古色の付いたパティーナが素敵です。底径6.8cm、高さ11.4cm


思いっきりミニマルなデザインの厨子です。煤で真っ黒になった上に、埃をたっぷりと被っています。明治時代のものでしょう。幅18.4cm、高さ17.4cm

2024年9月22日日曜日

企画展 『ミニマルの美』

2024年9月23日(月) - 10月6日(日)  12:00 - 18:00   会期中の休店日: 9月30日(月)

いよいよ明日から今回の企画展を始めますので、ご興味のある方はご来店いただきますよう、よろしくお願い致します。

さて今日は、盆を3点紹介致します。全てが状態良しです。


鉄造の盆ですが、元はヨーロッパのオーブンで使われていた、調理材料を乗せる台のようです。鉄の厚みがしっかりとあり、黒っぽく焼けた鉄味が素敵で、酒器を載せる盆としてはなかなか洒落たものだと思います。直径26.1cm


日本の欅木地盆ですが、縁の立上がりが低く、デザインもシンプル、酒器を載せるにはもってこいでしょう。時代は、大正〜昭和初期頃のものでしょうが、最近は盆の値段も高くなり、デザインの良いものはなかなか見つかりません。直径32.8cm


こちらも日本の欅木地盆で、やはり縁が低く、真っ直ぐ立上がっています。大正〜昭和初期、直径30.7cm


また、オブジェ等を乗せるための、味の良い鉄造・銅造の台が色々とございます。

2024年9月18日水曜日

企画展 『ミニマルの美』

今日は、変わり種を3点紹介致します。


寺の持ち物であった、桃山時代の根来茶入です。類例を見ない珍品で、面取された角が黒漆で縁取りされ、美しい姿に仕上がっています。また、摘みを省いた牙蓋が、見た目をよりスッキリとさせています。磁器の覗きと同じようなサイズなので、酒盃としての使用も可能でしょう。口径4.9cm (辺間)、高さ7.7cm (含牙蓋)


これは極小の銀造 (silver925) 薬瓶です。ペンダント・トップに使用できる程小さなものですが、ずばりミニマル。これだけ小さな瓶にどのような薬を入れたのかが気になります。底を見ると、ボディはメキシコ製のようですが、つまみの石は中国で付けられたそうです。高さ2.9cm


これは説明なしでは何だかお分かりにならないでしょう。アフリカのマリ共和国で使用されていた石造貨幣で、貨幣として使われたのは、随分昔の話です。直径16.5cm

2024年9月14日土曜日

企画展 『ミニマルの美』

今日は、花器を4点紹介致します。全てが桐箱入りです。


まずは種子島の能野焼です。能野焼の展覧会があったせいか、最近は人気があるものの、私にとっては気に入る能野になかなか巡り会えなかったのですが、初見のこの姿には一目惚れしました。耳がないので、仏花器ではなく、単なる花器として造られたようです。江戸後期、底径8.3cm、高さ15.2cm


たっぷりと古色の付いた、銅造花器です。江戸後期の作でしょうが、口縁部分が5mm程内側に折りたたまれており、その技術は明治時代初期には途絶えたそうです。こだわりを持って素晴らしい品を作る方が今でも僅かに存在しますが、ほとんどの品は金儲けだけの大量生産、昔の人が、こんな美しいフォルムの花器を造ったことには畏敬の念を抱きます。高さ16.5cm


黒くて分かり辛いのですが、これは角形木造花器で、桐材の中に銅造の落としが埋め込まれています。大正時代頃のものでしょうか。高さ21.9cm


伊万里白磁扁壺ですが、内部の底に低く立ち上がった部分があるので、恐らく花器を目的に造られたものではないと思います。時代もそれ程古くはなく、大正〜昭和初期頃のものでしょうが、白い中にも表情豊かな景色が見受けられます。
DWH: 6.9cm、12.6cm、13cm

2024年9月10日火曜日

企画展 『ミニマルの美』

今日は、鉄造の品を3点紹介致します。


美しいフォルムで、尚且つ鉄味の良い灰皿です。内側には穴を開けたアルミ製の蓋が被せられています。灰皿使いも良し、花器としても使用可、そのまま置くだけで存在感有りです。上辺11.6cm、高さ8cm


巷で時々目にするブリキの茶筒で、良い感じに錆びています。胴径10.5cm、高さ20.7cm


まるで彫刻家の作品のようなこの鉄塊、元が何だったのかが不明ですが、底に2つの穴が開いているので、機械の部品だったのかもしれません。ただ、意匠がとても洒落ていて、大きさも重さも文鎮にもってこいです。私自身が使い続けたいほどの魅力を感じますし、二度と同じものには出会わないでしょう。DWH: 3.4cm、11.2cm、3.1cm

2024年9月8日日曜日

近隣の風景







2024年9月6日金曜日

企画展 『ミニマルの美』

今日は、ガラスものを5点紹介致します。全てが無疵です。


インドネシアのスラウェシ島で発掘された、中国、元代の透明ガラス瓶です。まるで現代作家が作ったようなフォルムですが、少々歪な造りに趣があります。胴径6.4cm、高さ11.9cm


ブリキ造の蓋が真っ黒になった、横鎬のガラス容器です。珍品ですが、日本の明治〜大正頃のものでしょう。
蓋径8cm、高さ10.1cm


やはりブリキの蓋が付いた角瓶です。使用目的が不明ですが、大正〜昭和初期のものでしょう。DWH: 5.3cm、12.2cm、18.2cm


初見の蓋付瓶ですが、ヨーロッパものではないでしょうか。ミニマルな佇まいですが、アールデコ・デザインで、日本でいえば大正時代のものでしょう。高さ20.3cm


プラスチックにアルミを巻いた蓋の付いた、曲線が美しい大型瓶です。同様な蓋を被った瓶を他にも持っているのですが、大正時代頃のものだと思います。幅22cm、高さ22.6cm

2024年9月2日月曜日

企画展 『ミニマルの美』

企画展出品の中から、まずは、銅造の品を3点紹介致します。


中国、明代の手桶です。どのような使い方をしたのかは不明ですが、日本の密教で使用された閼伽桶に姿もサイズも似ているものの、この桶の方がより簡素な佇まいです。胴に一ヶ所当たりがありますが、水を入れても漏れません。
口径12cm、高さ8.3cm (本体)


これも中国もので、唐代の青銅小壺です。厚みがあり、緑青が本体に入り込んで、美しい景色を醸し出しています。
胴径6.2cm、高さ5.9cm


これは日本の大きな茶筒です。何故そうなったのか、胴の黒さに比べ、蓋は緑青が付着した赤銅そのもので、そのコントラストが素敵です。日本茶や中国茶は勿論、コーヒーや紅茶の保存容器としても楽しく使えそうです。見た目が美しいので、台所ではなく、応接間に置いてもゲストの目を引くでしょう。明治〜大正頃のものだと思います。胴径18.2cm、高さ27.2cm

2024年8月29日木曜日

企画展 『ミニマルの美』

2024年9月23日(月) - 10月6日(日)  12:00 - 18:00  会期中の休店日: 9月30日(月)

上記の日程で企画展を開催致します。今回は、ミニマルな造形物の展示・販売です。
モダニズムの建築等が流行った頃、『Simple is the best』などというスローガンが謳われました。私自身もル・コルビジェの設計を始めとするモダーンな造形を好んだこともあり、今回の企画展でミニマル・デザインを取り上げた次第です。
様々な素材で造られた多様な品を100点以上並べますので、ご興味のある方はどうぞご来店ください。

いつもの企画展と同様に、和物や小品を並べた棚は常設として残しております。

下に掲載します写真では、個々のディテールが分かりませんが、少数の品を建築群のイメージに並べて撮影しました。
企画展終了まで、いくつかの品をこのブログで紹介しますので、ご覧ください。