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2023年3月9日木曜日

企画展 『花と酒』

今日は、中国ものを4点紹介致します。


漢代の二彩小壺です。肩の張った姿、そして滝のような釉薬の流れが力強く、斑にカセたように見える部分は、カセではなく、銀化した箇所です。無疵ですが、水を張るには落としが必要です。胴径14.6cm、高さ10.7cm


今から4000年程前、新石器時代の龍山窯で焼かれた黒陶双耳壺です。フォルム良く、無疵と呼べる状態ですが、この手の壺は水を入れると浸みるので、落としが必要です。胴径18.1cm、高さ17.4cm


宋代の黒釉瓶ですが、この形なら、元は徳利だったのでしょうか。胴の真ん中にあるひっつきがアクセントとなり、高台が土見せになっているので、口の荒金直しが全体の色のバランスを上手く取っています。胴径9.3cm、高さ13.6cm


この盃は、明代のものだということで入手したのですが、時代はもっと上がると思います。歪みのある口縁は大きく金直しされ、見込の片側に、ご覧の通り、ラフなひっつき痕があります。これだけの疵ものでも、とても魅力があり、私好みです。
口径8.5x7.4cm、高さ4cm